遺品整理をする前に確認すべき7つのポイント
遺品整理をするときには、遺品を整理するだけで良いと思っていませんか?実は、遺品整理を開始する前に、チェックするポイントがいくつかあります。
ここでは、遺品整理をする前に確認しておきたい点について紹介していきます。
遺言書があるかどうか
遺言書は、亡くなった人の意思が書かれた大切な書類になります。自分の遺品をどのように整理してほしいか遺言書を残している人もいますので、遺品整理をする前に必ず遺言書があるかどうか確認することが大切です。
もしも封書のついた遺言書が発見された場合は勝手に開封してはいけません。家庭裁判所に申し立てを行い、相続人や代理人立ち会いのもとで開封する必要があります。
貴重品の管理
誰かが亡くなったら、銀行口座や年金、不動産などもきちんと対応していかなければなりません。そのため、貴重品をしっかり管理しておく必要があります。
貴重品というと、現金や預金通帳などを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、ここでの貴重品には不動産の権利書や保険証、年金手帳や証券なども全て重要になります。
住所録や日記なども重要な書類になりますので、これらも処分することなく、手続きが完了するまで保管する必要があります。故人が持っていた書類の類は処分しないようにしましょう。
家賃の滞納や借金がある
もしも家賃を滞納していた、あるいは借金があった、などという場合は相続に大きな影響を与えます。そのため、遺品整理をする前に家賃の滞納や借金の有無があるかどうか、必ずチェックしておきましょう。
滞納があった場合は支払ってしまうのではなく、先に司法書士に相談した方が良いです。
備品の所有者の確認
もしも賃貸で生活していた場合、エアコン等の家電は家主のものである可能性があります。確実に故人のものであるならば遺品整理で処分しても問題ありませんが、万が一家主のものであるなど、処分するべきものではないものを遺品整理で処分してしまった場合、トラブルにつながります。
そのため、もしも賃貸で生活していた場合は所有者を必ず確認しておきましょう。
お仏壇や神棚の有無
お仏壇や神棚がある場合、勝手に処分するべきではありません。これらはご先祖様に敬意を払い、その宗派のお寺や購入したお店に相談すると良いでしょう。
確かに家具として処分してしまう人もいますが、お仏壇や神棚は大切なものになりますので、遺品整理業者に相談することも大切です。遺品整理業者によっては供養やおたき上げをしてくれることもあります。
物置などに遺品がある
特に賃貸の家で生活をしている場合、共用の物置やガレージなどに遺品が設置されていることもあります。
そのため、もしも賃貸の家で生活をしているならば、大家さんに相談し、共用の場所に置かれている遺品があるかどうか確認しておきましょう。
また、物置などを借りていないかどうか確認することも大切です。最近は物置などを借りて自分のものを置いている人も多いですので、そのような「家以外の場所」に自信がないかどうか、調べておくことも大切です。
家庭のゴミとして処分できないものがある
遺品整理では、リサイクルできるものはリサイクルし、処分できるものは処分する必要があります。
しかし、例えば注射器のような医療に関するものなど、家庭のゴミとして処分できないものが存在するケースもあります。
例えば糖尿病などの病気を患っていた場合は特別な処理を必要とするものがある可能性もありますので、確認をしておきましょう。
遺品整理をするときは、遺品を整理するだけではなく、事前にこれらのポイントをチェックすることも重要です。遺品として整理するにあたって特別な配慮や対処を必要とするものは、事前に確認しておいた方が安全です。