遺品整理についての考え方

2022/01/08 遺品整理
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病気や事故、大切な家族を喪って悲しみの底にある人にとって、辛い事ですがいつかはやらなくてはいけない故人の遺品整理。
悲しみに沈み気持ちの整理がつかない内は特別な事情でもないかぎり急いで行う必要はありません。

 


あせって行っても予想も出来ない問題を引きおこす事もあります。
また親族間のトラブルも避けなくてはなりませんので皆さんで話あって計画的に遺品整理を進めていきましょう。

 

遺品整理はいつやるの?


ではいつ頃に遺品整理をすればよいのかについて考えてみましょう。
故人が自身の持ち家に住んでいた場合は急ぐ必要はありません。(葬儀後すぐやる方や49日を迎えたタイミングでやる方もいます)


遺族の悲しみが癒えるまでしばらくそのままにしておいてもいいでしょう。
1~2年そのままにして置くという事も少なくありません。

 


しかし遺品整理とは別に故人に関する各種届け出やいろいろな契約の解約手続き等もある為、本格的な遺品整理を始める事とは別に遺品の分別が必要になります。

 


手続きが必要な書類や相続に関するもの、売却できる資産や廃棄する物に分別できます。
各種届出の類は提出期日が決められているものもありますのでまず手続き上、急ぐものと後でも良いものを分別する事は早めに行うべきです。

 

賃貸住宅の退去は?


実際に個人の思い出の品や相続に関する整理はその後でもいいでしょう。
しかし賃貸住宅の場合で故人以外に居住者が居ない時は遺品を早めに整理して退去する必要があります。

 


一般的には四十九日法要の月末までは賃貸契約を維持しその後に退去するケースが多いです。
この場合は退去日から逆算して遺品整理を行い部屋を明け渡す必要がある為、ご自身で行う場合ある程度の日数が掛かる為余裕をもって行う必要があるでしょう。

 


実際に取り掛かると故人の思い出の品などの分別は故人との記憶が蘇りスムーズに事を進めるのが困難で非常に時間がかかる様です。

 


また冷蔵庫やエアコン、テレビ、エアコン等は個人で運搬するのも大変な為、リサイクル業者に買取を依頼するものひとつの手段です。

 


同じくベッドやタンスなどの家具類や新聞紙や雑誌などの古紙も同様に買い取って貰える場合があるので業者に相談してみましょう。

 


ゴミに関しては燃えるゴミや危険物、粗大ゴミなどその自治体の決まりにそって処分する必要があります。

 


遠方に住んでいたり時間的な事情で自身でこの様な作業が出来ない場合は、遺品整理を丸ごと専門業者に依頼する事も検討しましょう。

 


最近ではいろいろな遺品整理を代行する業者がありますので、まずは見積もりの相談をして作業内容や費用について納得が出来る業者を選定しましょう。

 

遺品整理業者の選び方

 


遺品整理の代行を行う業者は特別な資格を必要とせず、年々増加しており知識や経験の少ない業者もありますので見極めが大切です。

 


見積もりを貰って依頼しても作業後に法外な追加費用を請求されるといった事もあり消費生活センターへの相談件数も増加傾向にあるとの事です。

 


そこで業者選定のひとつの目安として民間の団体になりますが、遺品整理認定協会という組織があります。
ここでは遺品整理業界の健全育成を図る為、遺品整理士養成講座を運営し認定試験を実施しております。

 


認定資格を取得している業者は講座を受講し資格試験に合格している事により一定のノウハウやモラルをもっているという事になります。
こういった業者を選ぶことで遺品整理に関しトラブルを回避する事が出来るでしょう。
大切な家族を亡くして、いつかは行わなくてはならない遺品整理。

 


いつまでにするべきか?自分でするのか、専門の業者に依頼するのか、わからない事が多いでしょうが遺族の方がそれぞれの日常生活にもどるために必要な作業ですからトラブルにならない様ご自身で行うにせよ、専門業者に依頼するにせよしっかりと落ち着いて計画的に進めていきましょう。