遺品整理を先延ばしにするリスク3選

2022/01/10 遺品整理
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遺品整理をしなければいけないけれど、気持ちの整理がつかずになかなか遺品整理をする気にならないということもあるのではないでしょうか。確かに、遺品整理は「気持ちが落ち着いてからで構わない」と言われることもあります。

しかし、遺品整理を放置することにはリスクもありますので、やはりある程度のところで遺品整理を開始する必要があります。ここでは、遺品整理を放置するリスクについて紹介していきます。

 

費用が発生し続ける

 

例えば、もしも個人が賃貸の家に住んでいるのであれば、誰も住まなくなったその家のために家賃を払い続ける必要が出てしまいます。特に、誰かが亡くなった後にクレジットカードの解約やインターネット回線の解約を忘れてしまい、いつまでたっても電気代や光熱費がクレジットカードから引き落とされてしまう、いつまでたっても誰も使わないインターネットの回線を支払わなければならない、などという事は珍しくありません。

 


さらに、倒壊の恐れがある、衛生上有害である、著しく景観を損なう、などの場合は特定空き家として指定されてしまうリスクがあり、さらに特定空き家ではなくなるまで固定資産税が跳ね上がるケースがあります。固定資産税が6倍になったり、50万円以下の過料が課されたりすることもありますので、遺品整理をせずに空き家をそのまま放置してしまうと、お金がかかる可能性もあります。

 

 

犯罪に巻き込まれる


遺品整理が住んでいない家はそのまま生活することが可能です。そのため、ホームレスや不法滞在の外国人などが住み着いてしまう可能性もあり、非常に危険です。水道やガスも止まっていない、インターネット回線もつながっているなどとなれば、ホームレスや犯罪者にとってはこの上なく住みやすい家になってしまいます。

 


誰もいないということがわかれば盗難の被害に巻き込まれる可能性もあり、気がついたら貴金属等が全て盗まれてしまったなどという可能性もゼロではありません。特に庭などに遺品が放置されている、ゴミ屋敷状態になっている、などという場合は放火されやすいため、非常に危険です。それによって近隣の家に被害が出てしまえば、逆に責任を問われる可能性もありますので気をつけなければいけません。

 


空き家を管理する場合はきちんとした方法で管理する必要があります。遺品整理もせず、何も手を出さない状態で放置すると非常に危険です。

 

気持ちに整理がつかない


気持ちに整理がつかないと、逆に遺品整理ができないと感じる人もいるでしょう。しかし、遺品整理をすることによって気持ちに整理をつけることも可能なのです。
確かに、気持ちの整理がつかないから遺品整理ができないと感じる人もいるでしょう。その一方で、いつまでたっても遺品整理をしないと、逆に気持ちに整理がつかなくなってしまう可能性もあります。


特にコロナウィルスの問題で大切な人の死に目に会えない、葬儀に参列できない、などといったことから気持ちの整理がつかないと感じる人が増えています。グリーフケアの重要さが重視される昨今、遺品整理をすることで気持ちに整理をつけることも非常に重要だといえます。いつまでたっても遺品整理をしないと、使われなくなったものが古くても汚くなってしまう一方で気持ちの整理がつかないという悪循環に陥ってしまう可能性もありますので、大切な人の死を納得するためにも、遺品整理は大切です。

 

遺品整理を始める時期は人それぞれで、四十九日が終わった後に始める人が多いですが、それ以外にも告別式が終わった直後、相続税が発生する前、死亡届等事務的な手続きが終わった後、などに始める人が多いです。

 

気持ちが落ち着くまで待つこともできますが、遺品整理は「気持ちの整理がつかないから」と先延ばしにして良いものでもありません。
まず、余計なお金を払わなくても済むように、故人が利用しているサービスなどは解約しましょう。そしてクレジットカードなども解約しておくと余計なお金がかからないように注意できます。